2005年07月16日

映画『皇帝ペンギン』

まもなく公開の『皇帝ペンギン』。楽しみにしている人、多いのではないでしょうか。私もそんな楽しみにしている一人です。前売り券も購入し、携帯クリーナー「ペン太」もゲットしてしまいました。

2005年7月15日の日本経済新聞朝刊の最終項にはリュック・ジャケ監督自身の記事があった。当時研究者を目指していた監督の南極との出会いや『皇帝ペンギン』撮影の時のことが語られている。特に皇帝ペンギンの産卵場面をフィルムに収められなかったことを残念に思っていると言っていたのが印象的。

マイナス40℃の一面氷の世界。そんな凍てつく寒さの中で、皇帝ペンギンが群れを成し生きている。予告編を見ただけなのに、そのような奇跡的とも思える生命の逞しさに身の引き締まるような感動を覚えずにはいられない。
『皇帝ペンギン』予告編(wmp):512Kbps1000kbps

2005年1月、フランスで公開されると、またたく間に『WATARIDORI』『ディープ・ブルー』の10倍以上の大ヒットを記録したというこの南極での物語。撮影は、リュック・ジャケ監督とたった3人の仲間で8880時間の時間をかけて行なわれたそうである。

この映画は、まるで一組の皇帝ペンギンの夫妻を追いかけたかのような物語仕立てのドキュメント。120日間何も食べずに卵を温め守る父ペンギンと産卵で体重の1/5を減らしてまでもヒナのため命がけでエサをとりに100km先の海へと旅立つ母ペンギンをメインに、極寒の南極で逞しく生きるペンギンや親子の愛、愛らしいヒナがフィルムに収められている。

劇場公開は7月23日から全国拡大公開。なお、恵比寿ガーデンシネマではもう既に公開中。吹替版では、大沢たかおが父ペンギン、石田ひかりが母ペンギン、神木隆之介が子ペンギン、また、字幕版では、ロマーヌ・ボーランジェが母ペンギン、シャルル・ベルリングが父ペンギン、ジュール・シトリュックが子ペンギンの心の声を語る。吹替版が主に全国で公開され、字幕版の公開は、東京、大阪、神戸、広島と福岡の5都市に限定されている(詳しくはコチラ)。ペンギンたちに会える夏、もうすぐです。

7月24日に吹替版の『皇帝ペンギン』を鑑賞しました。生命体には非常に厳しい氷の大地で暮らす皇帝ペンギンたちのライフサイクルを追ったドキュメンタリーでした。

海から弾丸のように飛び出し白い大地に着地する。よちよち歩きで行進したり、腹ばいになりソリみたいに滑りながらペンギンたちは前進する。そんな皇帝ペンギンたちの姿が愛らしい。

皇帝ペンギンたちが目指す場所は彼らの生誕の地、氷山に囲まれたオアモックと呼ばれるところだ。彼らは繁殖のために100キロ以上も行進してその土地へたどり着くのだ。

この映画はかわいらしいペンギンの姿だけではなく、過酷な自然の厳しさも伝える。群れから逸れたペンギンの運命、抱卵できずに避けてしまった卵、外敵の襲来など、厳しい自然の掟を目の当たりにする。

世界一厳しいとも言われる皇帝ペンギンの子育ては、私の想像を遥かに超えて厳しい。母ペンギンは産卵後、卵を父ペンギンに渡しエサを海へ出発する。その後2カ月ほど父ペンギンは何も食べずにずっと抱卵する。どんなに吹雪がすさまじくても必死に卵を孵(かえ)すためオスは卵を守り抜くのだ。

過酷な抱卵が終わり、かわいらしいヒナが孵っても、母ペンギンが戻ってくるまで父ペンギンはヒナを守らねばならない。悲しいことに厳しい南極の自然の犠牲になってしまうヒナもいる。母ペンギンが戻ってくると今度は父ペンギンが海を目指す。海で父ペンギンはエサを食べてから戻る。

少しばかり成長したやんちゃな子ペンギンは元気に歩き回る。大自然の厳しさと子ペンギンたちのかわいらしさが非常に際立っているように思えた。やがて子ペンギンは子ペンギンたちで生きていく。母ペンギンや父ペンギンもそれぞれ海を目指し別の道を歩くのだ。そして、再びオアモックを目指していく。

擬人化したペンギンたちのナレーションは押し付けがましく感じないわけでもなかったけれど、8880時間も撮影したフィルムを凝縮しただけあって映像は実に素晴らしいものであった。個人的には海中で空を飛ぶかのごとく自由に泳ぐペンギンが気に入っている。繁殖地を旅立つ母ペンギンを追い駆ける子ペンギンの姿がかわいらしくもあり、また切ないものでした。

参考サイト:『皇帝ペンギン』公式サイト
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原題:LA MARCHE DE L' EMPEREUR
監督:リュック・ジャケ
脚本:リュック・ジャケ、ミシェル・フェスレール
音楽:エミリー・シモン
声の出演:ロマーヌ・ボーランジェ、シャルル・ベルリング、ジュール・シトリュク
製作年度:2005年
製作国:フランス
上映時間:86分


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皇帝ペンギン -La Marche de l'empereur-

皇帝ペンギン サウンドトラック
エミリー・シモン
アルバム収録曲
(1)凍った世界 (2)南極 (3)たいせつなタマゴ (4)海の詩 (5)赤ちゃんペンギン (6)襲いくる鳥達 (7)南のオーロラ (8)海豹 (9)嵐の詩 (10)母の苦しみ (11)氷上のダンサー (12)すべて真っ白 (13)冒険 (14)雪の足跡 (15)アイス・ガール
皇帝ペンギン


By NOV at 2005年07月16日 14:03
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コメント

擬人化したナレーション、
私もちょっと余計かなぁとも思いましたが
素晴らしい映像に、最後は気にならなくなりました。
格好よくて可愛くて、観て良かったです(笑)

Posted by chishi at 2005年08月07日 13:13

擬人ペンギンナレーションはおおむね好評とはいいがたいようですね。まあ、あれはあれでいいとして、個人的にはもう少し学術的なことをナレーションして欲しかったかなあ。
あとオスはモテモテなところがうらやましい(笑)。

Posted by NOV(管理人) at 2005年08月09日 00:45
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